グローバルな人材
ロン子の転職先はグローバル企業だ。
しかし、外資ではないことからちょっと微妙なところもある。
ロン子は大して英語もできないのに、何故だか毎日フランス人とメル友になっている。
ロン子が半日かけて作ったE-MAILに対して、3分くらいでレスを書いてくるフランス人・・・。
ロン子が何日もかけて問題解決に頭を悩ましていると、早く回答せよとせかしてくるフランス人・・・。
ロン子がアワアワしている間に、問題が大きくなり、社内でトップダウン的会議がも開催された。
~会議の様子~
なんだかグローバルな偉い人:「OK、これから、みんなでissueを出し合おう」
なんだかグローバルな部署の部長:「こっちのsolution は大体分っているよ」
なんだかグローバルな部署の課長:「じゃぁ、みんなでshareしながら考えよう」
(いきなり壁に英語を書き出す)
なんだかグローバルな部署の部長:「今回のlicenseについてのスキームはこんな感じだよ」
(全部英語)
なんだかグローバルな偉い人:「OK、implementされる部分は明確になっているね」
なんだかグローバルな部署の部長:「今日中には先方にcontact をとって、全て解決さ」
なんだかグローバルな偉い人:「それじゃ、ロン子君のissueを列挙してみて」
ロン子:「あわわ・・・。え、えとですね、ロン子が思う問題点は、これこれこぉだと思います」
なんだかグローバルな偉い人:「なるほど。でもそのsolutionは既に今の議論でclearになっているだろう」
ロン子:「あわわ・・・。え、えとですね、ロン子が思うに、この部分が解決していないかと・・・」
なんだかグローバルな偉い人:「OK、それはteleconference で解決しようじゃないか」
ロン子:「あわわ・・・。で、電話会議ですか・・・?」
なんだかグローバルな偉い人:「もちろんっ!E-MAILなんてまどろっこしいだろう?ただ、私は来週アメリカだから、日本・フランス・アメリカで電話会議にしようっ」
ロン子:「あわわ・・・。き、今日中に先方にメールで確認します」
なんだかグローバルな偉い人:「OK。ロン子君のissueはそんなに大きくないからね。よし、これで会議は終わりだっ」
~以上、出席者全員日本人~
壁に書かれた英語の意味が分りません。
なんだかグローバルな人種の話している言葉が分りません。
フランス人とのコンタクトも苦痛です。
結論:グローバルな人種になんかなりたくないですっ
あ、明日も英語塾に通わねば・・・