23万円
ビジネス諸氏は「23万円」と聞いて何を思い浮かべるであろうか。
大卒初任給に毛が生えたくらい。
ちょっとしたボーナス。
高校生バイト二か月分。
確かに、「23万円」から連想される言葉である。
ロン子の初めてのバイトは、高校生の頃のパン工場。
網帽子に束ねた髪を入れ、ピンクの愛らしい割烹着に身をつつみ、職人芸を繰り広げていた。
四枚切り食パンを両手に挟み、機械すら追いつけない速さで並べ立てる。
透明パックを両手に持って、誰よりも早くサンドウィッチパッキングを完成させる。
パン工場職人として名を馳せ、この秘儀を生業として全国行脚も可能かと考えていた。
時給600円。四ヶ月以上働いて手にした20万そこそこが物凄い大金に思えた・・・。
「23万円」
あの時欲を出さずに低めのリミットを入れていたら・・・
BIG●OB●のアホタレのローミングが上手くいっていたら・・・
"後悔先に立たず"
"投資の世界でたられば厳禁"
そんな格言を思い出しつつ、「23万円」の損切り確定。
本日の師匠のお言葉
「大丈夫。僕は200万1日で吹っ飛んだ事もあるんだから」
※背景変更 ロン子の絶望の気持ち